この授業で伝えたいこと
皆さんはマーケティングというと、「何個売れたか」「売上がいくらだったか」という数字を思い浮かべるかもしれません。しかし、実際に強いブランドが見ているのは、売上だけではありません。その前段階にある「お客様との関係性」です。
サンリオは、その関係性を「サンリオ時間」という独自の考え方で捉えています。これは、お客様がサンリオというブランドとどれだけ長く接しているかを測る指標です。テーマパークやゲームで夢中になっている時間だけでなく、学校で使う文房具や家庭で使うコップなど、日常生活の中で自然にブランドと接している時間まで含めて考えます。
現代はモノがあふれる時代です。単に良い商品を作るだけでは選ばれ続けることは難しくなっています。そのため企業は「お客様の時間をどれだけ獲得できるか」という競争を行っています。動画配信サービスもSNSもゲームも、実はすべて時間をめぐる競争なのです。
この考え方はファッションブランドにも応用できます。商品を売るだけではなく、お客様の生活の中にどれだけ入り込み、どれだけ長く寄り添えるかが重要になります。接触時間が長くなればブランドへの愛着が生まれ、値引きに頼らず販売できるようになります。また、リピート購入も増え、結果として営業利益の向上につながります。
今回はサンリオ時間というユニークな考え方から、これからのマーケティングに必要な「時間価値」という新しい視点について学んでいきましょう。
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