今回は、「ナイトマーケット」「ナイトタイムエコノミー」をテーマに、時間を変えることで新しい市場をつくるマーケティングについて考えていきます。

夏の暑さが厳しくなると、私たちの行動は変わります。「暑いから昼間は外に出たくない」「買い物は夕方からにしよう」と考える人が増えれば、当然、街や店舗の売上にも影響します。そこで企業や自治体が注目しているのが、日中に集中していた消費を夕方から夜へ移す考え方です。

ここで大切なのは、単に営業時間を長くすることではありません。夜だから楽しめる飲食、イベント、買い物、スポーツ、エンターテインメントなどを組み合わせ、「夜に出かける理由」をつくることが重要です。

マーケティングとは、新商品をつくることだけではありません。「いつ売るのか」を変えることでも、新しい需要は生み出せます。

この授業では、丸の内、東京都、フォーミュラE、家具店などの事例から、時間帯そのものを市場として考える発想を学びます。そして最後には、この考え方をアパレル業界に置き換え、夜だからこそ成立する新しい売り方や体験を考えてみましょう。

※ website  ※ メルマガ

By EIC_Mr.S

私は神戸で生まれ、1986年にアパレル業界に入りました。当時の日本は、ファッション業界が大きく成長していた時代です。作れば売れる、そんな勢いのある市場でした。 しかし1991年、バブルが崩壊します。それまで順調だった業界は、一気に厳しい時代に入りました。 「なぜ売れないのか」「どうすればブランドは生き残れるのか」 その答えを探しながら、営業、商品企画、事業づくりに取り組み続けました。 その後、私は海外事業に挑戦することになります。台湾や香港で経営を任され、アジア市場で事業を展開しました。 しかし海外では、日本の成功モデルは通用しません。気候も、体型も、文化も、すべて違うからです。 商品も、組織も、販売方法も、すべてゼロから作り直す必要がありました。 多くの失敗も経験しました。しかしその経験が、ファッションビジネスの本質を教えてくれました。 それは 「売上ではなく、ブランドの仕組みがすべてを決める」 ということです。 現在は経営コンサルタントとして企業の支援を行いながら、専門学校の講師として学生にも授業をしています。 なぜ教育をしているのか。 それは、私が経験してきたことを次の世代に伝えたいからです。 アパレル業界を、少しでも良くしたい。 その想いで、私は今もファッションビジネスに向き合い続けています。