この授業で伝えたいこと

今回は、「新業態」をテーマに考えていきます。企業が成長を続けるためには、今までの商品をたくさん売るだけではなく、自社が持っている強みを使って、新しい市場をつくることが重要です。その分かりやすい事例が、青山フラワーマーケットを運営するパーク・コーポレーションの空間デザイン事業「parkERs(パーカーズ)」です。

花屋の仕事は、一般的には「花や植物を販売すること」です。しかし、植物についての知識、店舗づくりのデザイン力、植物を美しく見せる技術、そして植物を長く管理するノウハウまで広げて考えると、それらはオフィスや商業施設などの「空間づくり」にも活用できます。

特に注目したいのは、単純にオフィスへ植物を置くのではなく、「働く人がリラックスできる」「集中しやすくなる」「コミュニケーションが生まれる」といった、植物によって生まれる体験価値を提案していることです。

マーケティングでは、「自分たちは何を売っている会社なのか」を広く捉え直すことで、新しい市場が見えてきます。花を売る会社から、植物を使って働く環境をつくる会社へ。この発想の転換こそ、今回学んでほしい「新業態」の考え方です。

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By EIC_Mr.S

私は神戸で生まれ、1986年にアパレル業界に入りました。当時の日本は、ファッション業界が大きく成長していた時代です。作れば売れる、そんな勢いのある市場でした。 しかし1991年、バブルが崩壊します。それまで順調だった業界は、一気に厳しい時代に入りました。 「なぜ売れないのか」「どうすればブランドは生き残れるのか」 その答えを探しながら、営業、商品企画、事業づくりに取り組み続けました。 その後、私は海外事業に挑戦することになります。台湾や香港で経営を任され、アジア市場で事業を展開しました。 しかし海外では、日本の成功モデルは通用しません。気候も、体型も、文化も、すべて違うからです。 商品も、組織も、販売方法も、すべてゼロから作り直す必要がありました。 多くの失敗も経験しました。しかしその経験が、ファッションビジネスの本質を教えてくれました。 それは 「売上ではなく、ブランドの仕組みがすべてを決める」 ということです。 現在は経営コンサルタントとして企業の支援を行いながら、専門学校の講師として学生にも授業をしています。 なぜ教育をしているのか。 それは、私が経験してきたことを次の世代に伝えたいからです。 アパレル業界を、少しでも良くしたい。 その想いで、私は今もファッションビジネスに向き合い続けています。