この授業で伝えたいこと

ペットを飼う人や飼育頭数が大きく増えていなくても、ペット関連の市場は成長しています。その理由は、犬や猫を「家族の一員」と考える人が増え、1頭あたりに使うお金や、利用するサービスが変わっているからです。食事、健康管理、住まい、思い出づくり、お別れまで、家族としての暮らしを支えるビジネスが広がっています。今回は、この変化を「愛着」という視点から学びます。お客様は商品そのものだけでなく、安心、一緒に過ごす楽しさ、大切な存在とのつながりにもお金を払います。ただし、市場の成長と企業の利益は同じではありません。仕入れ価格や人件費が上がれば、売上が増えても利益が減ることがあります。そのため、経営では、誰のどんな困りごとを解決するのかを明確にし、店舗設備、人材育成、デジタル化にお金を使う順番を考える必要があります。また、ペットロボットやAIにも愛着が生まれる時代には、販売後の修理やサービス継続も大切な価値になります。この授業を通して、値下げに頼らない差別化と、お客様との長い関係を育てながら営業利益を高める仕組みを、アパレルビジネスにも応用して考えていきましょう。

※ website ※ ポッドキャスト  ※ WEBテキスト ※ レポート ※ メルマガ ※ LINEスタンプ

By EIC_Mr.S

私は神戸で生まれ、1986年にアパレル業界に入りました。当時の日本は、ファッション業界が大きく成長していた時代です。作れば売れる、そんな勢いのある市場でした。 しかし1991年、バブルが崩壊します。それまで順調だった業界は、一気に厳しい時代に入りました。 「なぜ売れないのか」「どうすればブランドは生き残れるのか」 その答えを探しながら、営業、商品企画、事業づくりに取り組み続けました。 その後、私は海外事業に挑戦することになります。台湾や香港で経営を任され、アジア市場で事業を展開しました。 しかし海外では、日本の成功モデルは通用しません。気候も、体型も、文化も、すべて違うからです。 商品も、組織も、販売方法も、すべてゼロから作り直す必要がありました。 多くの失敗も経験しました。しかしその経験が、ファッションビジネスの本質を教えてくれました。 それは 「売上ではなく、ブランドの仕組みがすべてを決める」 ということです。 現在は経営コンサルタントとして企業の支援を行いながら、専門学校の講師として学生にも授業をしています。 なぜ教育をしているのか。 それは、私が経験してきたことを次の世代に伝えたいからです。 アパレル業界を、少しでも良くしたい。 その想いで、私は今もファッションビジネスに向き合い続けています。