この授業で伝えたいこと

この授業で伝えたいのは、マネージメントとは、人を細かく管理することではなく、働く人が自分の力を発揮できる環境をつくり、同じ目的に向かって行動できるようにすることだという点です。台湾発のお茶専門店「ゴンチャ」では、商品やブランドが好きなお客様がアルバイトになり、さらに社員や本社スタッフへ成長する流れが生まれています。店舗勤務の社員のうち、アルバイト出身者は約4割です。その背景には、髪色などを必要以上に制限せず、従業員の意見を店舗運営や商品開発に取り入れる、自由で風通しのよい組織づくりがあります。自分の意見が大切にされ、自分らしく働ける職場では、従業員のブランドへの愛着が強くなります。その気持ちは接客に表れ、お客様の満足、再来店、ファンの増加につながります。つまり、従業員を大切にするマネージメントは、人手不足の解決だけでなく、顧客体験を高め、売上と営業利益を伸ばすマーケティング戦略でもあるのです。

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By EIC_Mr.S

私は神戸で生まれ、1986年にアパレル業界に入りました。当時の日本は、ファッション業界が大きく成長していた時代です。作れば売れる、そんな勢いのある市場でした。 しかし1991年、バブルが崩壊します。それまで順調だった業界は、一気に厳しい時代に入りました。 「なぜ売れないのか」「どうすればブランドは生き残れるのか」 その答えを探しながら、営業、商品企画、事業づくりに取り組み続けました。 その後、私は海外事業に挑戦することになります。台湾や香港で経営を任され、アジア市場で事業を展開しました。 しかし海外では、日本の成功モデルは通用しません。気候も、体型も、文化も、すべて違うからです。 商品も、組織も、販売方法も、すべてゼロから作り直す必要がありました。 多くの失敗も経験しました。しかしその経験が、ファッションビジネスの本質を教えてくれました。 それは 「売上ではなく、ブランドの仕組みがすべてを決める」 ということです。 現在は経営コンサルタントとして企業の支援を行いながら、専門学校の講師として学生にも授業をしています。 なぜ教育をしているのか。 それは、私が経験してきたことを次の世代に伝えたいからです。 アパレル業界を、少しでも良くしたい。 その想いで、私は今もファッションビジネスに向き合い続けています。