この授業で伝えたいこと
中国市場というと、多くの人は上海や北京などの大都市を思い浮かべるかもしれません。しかし現在、中国では地方都市の所得や消費水準が大きく向上し、新しい市場として注目されています。今回の事例では、バンダイナムコがこれまでの「大都市集中型」の戦略から、「地方都市へ自ら出向く戦略」へと転換しました。
その背景には、日中関係の悪化による政治リスクがあります。日本企業はイベント開催やコンテンツ展開にさまざまな制約を受ける中でも、市場をあきらめるのではなく、新しい方法でお客様との接点を作ろうとしています。期間限定ショップや低価格商品の投入は、単なる売上づくりではなく、将来のファンづくりのための「種まき」です。
マーケティングでは、「今売れる商品」を販売することも重要ですが、それ以上に「将来買ってくれるお客様」を育てることが大切です。政治や経済の環境は企業では変えられません。しかし、お客様との関係づくりは企業自身で工夫できます。
ファッション業界でも同じです。都市部だけでなく地方市場や海外市場へ広げること、新しい顧客との接点を増やすこと、体験価値を提供することが将来の利益につながります。今回の授業では、バンダイナムコの中国戦略から、市場拡大の考え方、政治リスクへの対応、そして長期的なブランドづくりについて学んでいきましょう。
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