この授業で伝えたいこと
「規制」と聞くと、多くの人は「企業にとって不自由なルール」というイメージを持つかもしれません。しかし、ビジネスの世界では規制は単なる制約ではなく、新しい市場や新しい価値を生み出すきっかけになることが数多くあります。
今回取り上げるのは、EU(欧州連合)が始めた「売れ残った衣料品や靴の廃棄を禁止する」という新しいルールです。これまで高級ブランドはブランド価値を守るため、売れ残りの商品を廃棄することもありました。しかし、これからは大量生産・大量廃棄というビジネスモデルが通用しなくなります。
企業は「在庫を減らす」「リユースする」「リサイクルする」「最初から売れる数量だけ作る」といった経営への転換が必要になります。つまり、規制は企業に新しい経営を考えさせるきっかけなのです。
ファッション業界では、デザイン力だけではなく、環境への配慮や資源の有効活用もブランド価値になります。これから皆さんがアパレル業界で働く頃には、「どれだけ売ったか」だけではなく、「どれだけ無駄をなくしたか」が企業の評価につながる時代になります。
今回の授業では、EUの新しい規制をきっかけに、これからのファッションビジネスがどのように変化していくのか、そしてマーケティングや経営戦略がどのように変わるのかを一緒に考えていきましょう。
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