この授業で伝えたいこと

今回は、携帯ショップの減少と「デジタルデバイド(情報格差)」を題材に、デジタル時代のマーケティングについて考えていきます。

スマートフォンが普及すると、「もう店舗はいらないのでは?」と思うかもしれません。実際、若い世代の多くは、料金プランの変更、スマートフォンの購入、銀行手続き、買い物などをオンラインで済ませるようになりました。しかし、その便利さをすべての人が同じように利用できるわけではありません。特に高齢者の中には、スマートフォンの操作やオンライン手続きに不安を感じる人もいます。

ここにマーケティングの大切な視点があります。

デジタル化とは、店舗をなくすことではありません。

大切なのは、デジタルを使って便利にしながら、デジタルだけでは解決できない顧客の困りごとを、人や店舗で支えることです。

これからの企業に必要なのは、「オンラインか店舗か」ではなく、「オンライン+店舗+人」いう発想です。

デジタル化が進むほど、逆に「人に聞ける」「相談できる」「安心できる」というリアルなサービスの価値が高まる可能性があります。

今日は携帯ショップの変化から、これからの小売業やアパレルにも必要となる、デジタルとリアルを組み合わせた顧客戦略を学んでいきましょう。

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By EIC_Mr.S

私は神戸で生まれ、1986年にアパレル業界に入りました。当時の日本は、ファッション業界が大きく成長していた時代です。作れば売れる、そんな勢いのある市場でした。 しかし1991年、バブルが崩壊します。それまで順調だった業界は、一気に厳しい時代に入りました。 「なぜ売れないのか」「どうすればブランドは生き残れるのか」 その答えを探しながら、営業、商品企画、事業づくりに取り組み続けました。 その後、私は海外事業に挑戦することになります。台湾や香港で経営を任され、アジア市場で事業を展開しました。 しかし海外では、日本の成功モデルは通用しません。気候も、体型も、文化も、すべて違うからです。 商品も、組織も、販売方法も、すべてゼロから作り直す必要がありました。 多くの失敗も経験しました。しかしその経験が、ファッションビジネスの本質を教えてくれました。 それは 「売上ではなく、ブランドの仕組みがすべてを決める」 ということです。 現在は経営コンサルタントとして企業の支援を行いながら、専門学校の講師として学生にも授業をしています。 なぜ教育をしているのか。 それは、私が経験してきたことを次の世代に伝えたいからです。 アパレル業界を、少しでも良くしたい。 その想いで、私は今もファッションビジネスに向き合い続けています。