この授業で伝えたいこと
マザーハウスは、バングラデシュでのバッグづくりから始まり、各地の素材と職人の技術を生かして商品をつくってきたブランドです。今回のインタビューでは、軽く使いやすいバッグ、目立つロゴを控えたデザイン、お客様と工房の交流、直営店での販売などが語られています。ここで考えたいのは、「良い理念があれば商品は売れる」と単純に結論づけないことです。まず手に取りたい商品をつくり、買い物の場でその魅力を伝え、使った後に作り手の思いを知る。その順番だからこそ、商品への満足が信頼や再来店につながる可能性があります。一方、素材開発、職人の育成、店舗づくりにはお金と時間が必要です。売上だけで判断せず、品質、粗利(あらり)、在庫、従業員の成長、工房の継続性まで見てこそ、理念と事業を両立できます。特に直営店は商品の見せ方を決められる一方、家賃と人件費を自社で負担します。お客様が喜ぶ体験をつくり、その費用に見合う利益を残す工夫が欠かせません。授業の最後には、この考え方をアパレルの店舗にも当てはめ、どこに投資し、どの数字で成果を確かめるかを自分の言葉で提案できるようになりましょう。
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