この授業で伝えたいこと

今回は、子ども心を持ち続ける大人が、おもちゃやぬいぐるみ、カードゲーム、フィギュアなどを購入する「キダルト消費」について学びます。少子化によって子どもの数が減っているにもかかわらず、日本の玩具市場は拡大しています。その背景には、玩具を買う人が子どもだけではなくなったことがあります。大人は、懐かしさを感じるため、好きなキャラクターを応援するため、自分らしさを表現するため、そして日常の疲れを癒やすために玩具を購入しています。また、子ども向けの商品でも、実際にお金を払うのは両親や祖父母です。マーケティングでは、使う人だけでなく、選ぶ人、買う人、お金を払う人まで考えることが大切です。キダルト消費から学べるのは、人口が減っても市場の見方を変えれば、新しい顧客と新しい需要を生み出せるということです。アパレル業界でも、懐かしさ、推し活、キャラクター、体験、SNSを組み合わせることで、価格競争に巻き込まれない「選ばれる理由」をつくることができます。

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By EIC_Mr.S

私は神戸で生まれ、1986年にアパレル業界に入りました。当時の日本は、ファッション業界が大きく成長していた時代です。作れば売れる、そんな勢いのある市場でした。 しかし1991年、バブルが崩壊します。それまで順調だった業界は、一気に厳しい時代に入りました。 「なぜ売れないのか」「どうすればブランドは生き残れるのか」 その答えを探しながら、営業、商品企画、事業づくりに取り組み続けました。 その後、私は海外事業に挑戦することになります。台湾や香港で経営を任され、アジア市場で事業を展開しました。 しかし海外では、日本の成功モデルは通用しません。気候も、体型も、文化も、すべて違うからです。 商品も、組織も、販売方法も、すべてゼロから作り直す必要がありました。 多くの失敗も経験しました。しかしその経験が、ファッションビジネスの本質を教えてくれました。 それは 「売上ではなく、ブランドの仕組みがすべてを決める」 ということです。 現在は経営コンサルタントとして企業の支援を行いながら、専門学校の講師として学生にも授業をしています。 なぜ教育をしているのか。 それは、私が経験してきたことを次の世代に伝えたいからです。 アパレル業界を、少しでも良くしたい。 その想いで、私は今もファッションビジネスに向き合い続けています。