この授業で伝えたいこと

私たちは毎日の生活の中で、「これが普通」「これが当たり前」と思いながら暮らしています。しかし、その当たり前は10年前、20年前と比べると大きく変化しています。電話よりもLINE、テレビよりもSNS、所有よりもサブスク、海よりプール、店舗よりEC、そして検索よりAIへと、人々の価値観や行動は大きく変わっています。

マーケティングとは、「商品を売る技術」ではありません。本当に大切なのは、「お客様がどのように変化しているのか」を理解することです。お客様の価値観が変われば、売れる商品も、広告も、店舗も、販売方法も変わります。そのため企業は、社会の変化を誰よりも早く読み取り、新しい商品やサービスを生み出しています。

アパレル業界でも同じです。流行だけを追いかけても売れる時代ではありません。SNSで話題になる商品、AIを活用した接客、サステナブルな素材、推し活向けの商品など、お客様のライフスタイルに合わせた提案が求められています。

この授業では、「昔→今→なぜ変わったのか→アパレル業界への影響→マーケティング視点」という流れで社会の変化を読み解きます。そして、変化を知るだけで終わるのではなく、「これから何が売れるのか」「どのような仕事が求められるのか」を考えられる力を身につけていきましょう。

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By EIC_Mr.S

私は神戸で生まれ、1986年にアパレル業界に入りました。当時の日本は、ファッション業界が大きく成長していた時代です。作れば売れる、そんな勢いのある市場でした。 しかし1991年、バブルが崩壊します。それまで順調だった業界は、一気に厳しい時代に入りました。 「なぜ売れないのか」「どうすればブランドは生き残れるのか」 その答えを探しながら、営業、商品企画、事業づくりに取り組み続けました。 その後、私は海外事業に挑戦することになります。台湾や香港で経営を任され、アジア市場で事業を展開しました。 しかし海外では、日本の成功モデルは通用しません。気候も、体型も、文化も、すべて違うからです。 商品も、組織も、販売方法も、すべてゼロから作り直す必要がありました。 多くの失敗も経験しました。しかしその経験が、ファッションビジネスの本質を教えてくれました。 それは 「売上ではなく、ブランドの仕組みがすべてを決める」 ということです。 現在は経営コンサルタントとして企業の支援を行いながら、専門学校の講師として学生にも授業をしています。 なぜ教育をしているのか。 それは、私が経験してきたことを次の世代に伝えたいからです。 アパレル業界を、少しでも良くしたい。 その想いで、私は今もファッションビジネスに向き合い続けています。