この授業でつたえたいこと
スニーカー市場では、履きやすく高性能な靴を作るだけでは、長く選ばれるブランドにはなれません。大切なのは、誰のどんな悩みを解決するのかを考え、独自の技術やデザインで商品価値を生み、その価値が伝わる価格、店舗、接客、発信まで一つにつなげることです。この授業では、スイス発のONと、日本発のオニツカタイガーを取り上げます。ONからは、穴の開いたソールという新技術、日常にもなじむデザイン、自動化を生かした生産体制を学びます。オニツカタイガーからは、歴史を現代のファッションへ変える方法、世界最大の旗艦店を使ったブランド表現、限定商品や体験型設備による顧客との関係づくりを学びます。二つの事例に共通するのは、靴そのものではなく、使う場面、買う時間、語りたくなる物語まで設計していることです。ニュースや店舗を見るときも、「人気がある」で終わらず、誰に、どんな価値を、どのような仕組みで届けているのかを考えてください。そして皆さん自身なら、既存の大手ブランドとは違うどんな一足と体験を提案するか、自分の言葉で説明できるようになりましょう。身近な一足を観察し、商品と売り場の工夫を結びつけて考えることから始めてみましょう。
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