この授業で一番伝えたいのは、「人が増えれば売上が伸びるわけではない」という現実です。特に百貨店の事例を見ると、訪日外国人が増えているにも関わらず、営業利益が伸びていない企業が多く存在します。その理由はシンプルで、「何にお金を使うか」が大きく変わっているからです。これまでのように高額商品を大量に購入する“モノ消費”から、旅行体験や時間の使い方に価値を見出す“体験消費”へとシフトしています。この変化に対応できないと、来店客数が増えても利益は残りません。つまり重要なのは、「誰が来るか」ではなく「何にお金を使ってもらうか」を設計することです。売場や商品構成、体験の提供方法を見直し、顧客の行動変化に合わせてビジネスモデルを進化させることが、これからの時代に求められる力です。
