この授業で伝えたいこと
デジタル化が進み、多くの情報がスマートフォンで手に入る時代になりました。その中で、「紙」は役割を終えたと思われがちです。しかし、実際にはフリーペーパーが再び注目されています。その理由は、「紙だから価値がある」のではなく、「誰に、どこで、どのように届けるか」を徹底的に考えたマーケティングが行われているからです。
今回の授業では、パルコが30年ぶりに復活させたフリーペーパー「GOMES(ゴメス)」と、地域密着型フリーペーパー「ARIFT(アリフト)」の事例から、現代のマーケティングを学びます。一方はブランド体験や来店価値を高めるため、もう一方は地域の中小企業の集客を支援するために活用されています。同じフリーペーパーでも目的は大きく異なります。
マーケティングで重要なのは、「媒体を選ぶこと」ではありません。「誰に届けたいのか」「どのような体験を提供したいのか」「どのような行動を起こしてほしいのか」を考えることです。デジタルと紙は競争相手ではなく、お互いの強みを活かして組み合わせることで、より大きな効果を発揮します。
アパレル業界でも、ブランドブックやショップマガジン、イベント冊子など紙ならではの価値が見直されています。この授業では、フリーペーパーという身近な事例を通して、「情報を届ける方法」ではなく、「お客様との関係をつくる方法」というマーケティングの本質を理解していきましょう。
