この授業で伝えたいこと

今回は、マーケティングや経営を学ぶうえで、ぜひ知っておいてほしい二人の経営学者、フィリップ・コトラーピーター・ドラッカーについて考えていきます。

コトラーは、マーケティングを「商品をどう売るか」という販売活動だけではなく、顧客が必要としているものや欲しいものを理解し、価値をつくり、提供していくプロセスとして考えました。授業資料でも、「ニーズ・ウォンツ→開発→提供」という流れで説明されています。

一方、ドラッカーは、マーケティングの目的について、顧客を十分に理解することで、商品やサービスが顧客に合い、積極的に売り込まなくても自然に売れる状態をつくることだと考えました。

二人に共通している大切な考え方は、**「企業の都合ではなく、顧客から考える」**ということです。

良い商品をつくれば売れるとは限りません。安くすれば売れるとも限りません。「誰の、どんな困りごとを解決するのか」「どんな新しい価値を生み出すのか」。この顧客視点こそ、これから皆さんがファッションビジネスを考えるときの出発点になります。

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By EIC_Mr.S

私は神戸で生まれ、1986年にアパレル業界に入りました。当時の日本は、ファッション業界が大きく成長していた時代です。作れば売れる、そんな勢いのある市場でした。 しかし1991年、バブルが崩壊します。それまで順調だった業界は、一気に厳しい時代に入りました。 「なぜ売れないのか」「どうすればブランドは生き残れるのか」 その答えを探しながら、営業、商品企画、事業づくりに取り組み続けました。 その後、私は海外事業に挑戦することになります。台湾や香港で経営を任され、アジア市場で事業を展開しました。 しかし海外では、日本の成功モデルは通用しません。気候も、体型も、文化も、すべて違うからです。 商品も、組織も、販売方法も、すべてゼロから作り直す必要がありました。 多くの失敗も経験しました。しかしその経験が、ファッションビジネスの本質を教えてくれました。 それは 「売上ではなく、ブランドの仕組みがすべてを決める」 ということです。 現在は経営コンサルタントとして企業の支援を行いながら、専門学校の講師として学生にも授業をしています。 なぜ教育をしているのか。 それは、私が経験してきたことを次の世代に伝えたいからです。 アパレル業界を、少しでも良くしたい。 その想いで、私は今もファッションビジネスに向き合い続けています。