# **この授業で伝えたいこと**

現在、多くの企業では、「経験」や「勘」だけに頼って経営を行う時代から、「データを根拠に意思決定を行う時代」へと大きく変化しています。この考え方を**データドリブン(Data Driven)**と呼びます。私たちが毎日利用しているクレジットカードやQRコード決済、ECサイト、SNS、検索サービスなどは、すべて膨大なデータを生み出しています。企業は、そのデータを分析することで、お客様が「いつ」「どこで」「何を」「なぜ購入したのか」を理解し、商品開発や店舗運営、広告、サービス改善へとつなげています。

今回の授業では、楽天カード、PayPay、Visa、Mastercard、LINEヤフーなどの事例を通して、「企業が本当に集めたいものはポイント利用ではなくデータである」という考え方を学びます。また、AIやビッグデータを活用した農業やマーケティングの最新事例から、データが新しい価値を生み出していることも理解していきます。

ファッション業界でも、POSデータ、ECサイト、会員アプリ、SNS分析などを活用することで、お客様一人ひとりに合った商品提案や販売戦略が可能になっています。しかし、データは集めるだけでは意味がありません。数字の背景を考え、「なぜそうなったのか」「次に何を改善するべきか」を考えることが重要です。これからの時代は、「経験」と「データ」の両方を活用し、営業利益を高めることのできる人材が求められています。本日の授業では、その基本となるデータドリブンの考え方を一緒に学んでいきましょう。

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By EIC_Mr.S

私は神戸で生まれ、1986年にアパレル業界に入りました。当時の日本は、ファッション業界が大きく成長していた時代です。作れば売れる、そんな勢いのある市場でした。 しかし1991年、バブルが崩壊します。それまで順調だった業界は、一気に厳しい時代に入りました。 「なぜ売れないのか」「どうすればブランドは生き残れるのか」 その答えを探しながら、営業、商品企画、事業づくりに取り組み続けました。 その後、私は海外事業に挑戦することになります。台湾や香港で経営を任され、アジア市場で事業を展開しました。 しかし海外では、日本の成功モデルは通用しません。気候も、体型も、文化も、すべて違うからです。 商品も、組織も、販売方法も、すべてゼロから作り直す必要がありました。 多くの失敗も経験しました。しかしその経験が、ファッションビジネスの本質を教えてくれました。 それは 「売上ではなく、ブランドの仕組みがすべてを決める」 ということです。 現在は経営コンサルタントとして企業の支援を行いながら、専門学校の講師として学生にも授業をしています。 なぜ教育をしているのか。 それは、私が経験してきたことを次の世代に伝えたいからです。 アパレル業界を、少しでも良くしたい。 その想いで、私は今もファッションビジネスに向き合い続けています。