この授業で伝えたいこと

今回は、カインズが全国157店舗で展開する「EXPO 2027 オフィシャルポップアップストア」を題材に、キャラクターIPが小売店の来店理由や売上をどのようにつくるのかを学びます。トゥンクトゥンクのグッズを並べる目的は、商品を販売することだけではありません。お客様にGREEN×EXPO 2027を知ってもらい、前売りチケットの購入や会場への来場、さらに園芸用品や植物への関心につなげる役割があります。一方、企業は売上だけで成功を判断してはいけません。商品の仕入れ、ライセンス料、売場づくり、物流、販売促進、人件費などに、いくら使い、どれだけ粗利(あらり)と営業利益を残せたのかを確認する必要があります。また、現場のスタッフが短時間で説明できる仕組みを整え、接客力を高めれば、人的生産性も向上します。キャラクターの人気を一時的なブームで終わらせず、「知る→立ち寄る→買う→体験する→また来る」という長い関係に変えることが、マーケティングと経営を結びつけるポイントです。さらに、植物や体験との関連購買、再来店、スタッフの成長まで測れば、一回限りの売上を長期的な企業価値へ変えられます。学生の皆さんには、お客様の楽しさと会社の利益を両立させる企画の考え方を身につけてほしいと思います。

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By EIC_Mr.S

私は神戸で生まれ、1986年にアパレル業界に入りました。当時の日本は、ファッション業界が大きく成長していた時代です。作れば売れる、そんな勢いのある市場でした。 しかし1991年、バブルが崩壊します。それまで順調だった業界は、一気に厳しい時代に入りました。 「なぜ売れないのか」「どうすればブランドは生き残れるのか」 その答えを探しながら、営業、商品企画、事業づくりに取り組み続けました。 その後、私は海外事業に挑戦することになります。台湾や香港で経営を任され、アジア市場で事業を展開しました。 しかし海外では、日本の成功モデルは通用しません。気候も、体型も、文化も、すべて違うからです。 商品も、組織も、販売方法も、すべてゼロから作り直す必要がありました。 多くの失敗も経験しました。しかしその経験が、ファッションビジネスの本質を教えてくれました。 それは 「売上ではなく、ブランドの仕組みがすべてを決める」 ということです。 現在は経営コンサルタントとして企業の支援を行いながら、専門学校の講師として学生にも授業をしています。 なぜ教育をしているのか。 それは、私が経験してきたことを次の世代に伝えたいからです。 アパレル業界を、少しでも良くしたい。 その想いで、私は今もファッションビジネスに向き合い続けています。