この授業で伝えたいこと
日本の中古品が海外から注目される理由は、価格の安さだけではありません。商品の状態を確認する仕組み、真贋を見極める専門性、安心して相談できる接客、気持ちよく選べる店舗空間が、購入する理由になっています。今回取り上げるコメ兵の銀座店は、高級ブランドの中古衣料を充実させ、複数人で利用できる試着室も設けました。ここから分かるのは、中古品でも「商品を並べること」と「価値を伝えること」は別だということです。同じ服でも、状態や特徴を丁寧に説明し、着こなしを提案すれば、お客様の不安は小さくなります。一方、売り場を広げると、内装費、賃料、人件費、在庫に使うお金も増えます。売上が伸びても、費用がそれ以上に増えれば、利益は改善しません。そこで授業では、顧客の理解、差別化、店舗投資、人材育成、在庫管理をつなげて考えます。スタッフの専門性を高め、無駄な作業を減らし、適切な商品を提案することが、長期的な人的生産性の向上につながります。皆さんには、「誰の、どんな不安を解決し、どのように利益を生むのか」という視点で、アパレルビジネスを考えてほしいと思います。
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