今日の授業では、私たちが日々扱っている商品を、ただ「なんとなく売る」状態から抜け出し、「戦略的に、そして確実に利益を残しながら売る」ための考え方を一緒に整理していきたいと思います。現場に立っていると、どうしても「いかにたくさん売るか」という日々の売上目標に目が行きがちですよね。しかし、ブランドや会社を長く健康に存続させるために本当に見つめるべき数字は、売上ではなく「営業利益」です。営業利益とは、商品を売って得たお金から、原価や店舗の家賃、皆さんの人件費などの経費をすべて差し引いて、最後に残る本当の利益のことです。この営業利益の源泉となるのが、販売価格から原価を引いた「粗利(あらり)」であり、売上に占める粗利の割合を示す「粗利率(あらりりつ)」です。単に安いものを大量に売る「薄利多売(はくりたばい)」では、現場が疲弊するだけで利益は残りません。どうすれば粗利(あらり)をしっかり確保し、お客様に喜ばれながら営業利益を出せるのか。その答えとなるのが、今回学ぶマーケティングの基本「4P」と、他社との違いを作る「差別化」です。これらを現場の視点でじっくり紐解いていきましょう。
