この授業で伝えたいこと

今回は、創業50周年を迎えた生活雑貨店「ハンズ」の再成長戦略から、これからの小売業に必要なマーケティングについて考えていきます。

ハンズは、かつて「東急ハンズ」として、豊富な品揃えと専門知識を持つ販売員によって人気を集めました。しかし、インターネット通販の拡大、新型コロナによる来店客減少などによって業績が悪化し、2022年にカインズの傘下に入りました。そこから店舗ごとに異なっていた商品構成を見直し、売れる商品の情報を店舗間で共有するなど、経営の仕組みを変えて再成長を進めています。

さらに注目したいのがAI接客です。商品が多いことは本来ハンズの強みですが、「多すぎて選べない」というお客様の悩みにもなります。そこで、販売員の知識をAIに学習させ、お客様の商品選びを支援する仕組みを導入しました。

大切なのは、AIを単なる人員削減の道具として考えないことです。AIによってお客様の「言葉になっていなかった悩み」を発見し、品揃え、商品開発、接客へつなげる。ここに、これからの小売業の大きなヒントがあります。

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By EIC_Mr.S

私は神戸で生まれ、1986年にアパレル業界に入りました。当時の日本は、ファッション業界が大きく成長していた時代です。作れば売れる、そんな勢いのある市場でした。 しかし1991年、バブルが崩壊します。それまで順調だった業界は、一気に厳しい時代に入りました。 「なぜ売れないのか」「どうすればブランドは生き残れるのか」 その答えを探しながら、営業、商品企画、事業づくりに取り組み続けました。 その後、私は海外事業に挑戦することになります。台湾や香港で経営を任され、アジア市場で事業を展開しました。 しかし海外では、日本の成功モデルは通用しません。気候も、体型も、文化も、すべて違うからです。 商品も、組織も、販売方法も、すべてゼロから作り直す必要がありました。 多くの失敗も経験しました。しかしその経験が、ファッションビジネスの本質を教えてくれました。 それは 「売上ではなく、ブランドの仕組みがすべてを決める」 ということです。 現在は経営コンサルタントとして企業の支援を行いながら、専門学校の講師として学生にも授業をしています。 なぜ教育をしているのか。 それは、私が経験してきたことを次の世代に伝えたいからです。 アパレル業界を、少しでも良くしたい。 その想いで、私は今もファッションビジネスに向き合い続けています。