この授業で伝えたいこと

今回は、トヨタが静岡県裾野市で進めている「ウーブン・シティ」をテーマに、企業が未来の市場をどのようにつくろうとしているのかを考えていきます。

ウーブン・シティの面白いところは、トヨタが単に新しい車を開発しているのではなく、「街そのものを実験の場所にする」という発想です。人が実際に暮らす環境の中で、モビリティ、AI、ロボット、スマートホーム、エネルギーなどの新しい技術やサービスを試し、改善していこうとしています。

ここから学んでほしいのは、企業が成長するためには、今の商品をもっと売ることだけを考えるのではなく、「自分たちは将来、何を提供する会社になるのか」まで考える必要があるということです。

トヨタで考えれば、「車を売る会社」から「人々の移動や暮らしを支える会社」への変化です。

これはファッション企業にも応用できます。

「服を売る会社」から「新しいライフスタイルをつくる会社」へ。

異業種と組み、小さく実験し、成功したものを事業に育てる。この考え方を、これからのファッションビジネスに置き換えて考えてみましょう。

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By EIC_Mr.S

私は神戸で生まれ、1986年にアパレル業界に入りました。当時の日本は、ファッション業界が大きく成長していた時代です。作れば売れる、そんな勢いのある市場でした。 しかし1991年、バブルが崩壊します。それまで順調だった業界は、一気に厳しい時代に入りました。 「なぜ売れないのか」「どうすればブランドは生き残れるのか」 その答えを探しながら、営業、商品企画、事業づくりに取り組み続けました。 その後、私は海外事業に挑戦することになります。台湾や香港で経営を任され、アジア市場で事業を展開しました。 しかし海外では、日本の成功モデルは通用しません。気候も、体型も、文化も、すべて違うからです。 商品も、組織も、販売方法も、すべてゼロから作り直す必要がありました。 多くの失敗も経験しました。しかしその経験が、ファッションビジネスの本質を教えてくれました。 それは 「売上ではなく、ブランドの仕組みがすべてを決める」 ということです。 現在は経営コンサルタントとして企業の支援を行いながら、専門学校の講師として学生にも授業をしています。 なぜ教育をしているのか。 それは、私が経験してきたことを次の世代に伝えたいからです。 アパレル業界を、少しでも良くしたい。 その想いで、私は今もファッションビジネスに向き合い続けています。