この授業で伝えたいこと

今回は、日本の出生数と少子化について考えていきます。

2026年に入り、1月から5月までの出生数が前年同期をわずかに上回り、この期間としては2015年以来11年ぶりの増加となりました。背景には、婚姻数が2年連続で増えていることがあります。これは明るい変化ですが、「少子化が終わった」と考えるのはまだ早いでしょう。

なぜなら、日本では子どもの数だけでなく、これから結婚し、子どもを持つ可能性のある20代・30代の人口そのものが減少しているからです。

人口が減るということは、単に「人が少なくなる」という話ではありません。働く人が減り、お客様が減り、売れる商品の種類や必要とされるサービスも変わります。

そこで大切なのがマーケティングです。

これからの企業は、「人口が増えることを前提に売上を伸ばす」のではなく、「人口が減っても選ばれ、利益を生み出せる仕組み」を考える必要があります。

少子化を社会問題としてだけ見るのではなく、未来の市場を考える材料として捉えること。それが今回の授業で皆さんに一番伝えたいことです。

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By EIC_Mr.S

私は神戸で生まれ、1986年にアパレル業界に入りました。当時の日本は、ファッション業界が大きく成長していた時代です。作れば売れる、そんな勢いのある市場でした。 しかし1991年、バブルが崩壊します。それまで順調だった業界は、一気に厳しい時代に入りました。 「なぜ売れないのか」「どうすればブランドは生き残れるのか」 その答えを探しながら、営業、商品企画、事業づくりに取り組み続けました。 その後、私は海外事業に挑戦することになります。台湾や香港で経営を任され、アジア市場で事業を展開しました。 しかし海外では、日本の成功モデルは通用しません。気候も、体型も、文化も、すべて違うからです。 商品も、組織も、販売方法も、すべてゼロから作り直す必要がありました。 多くの失敗も経験しました。しかしその経験が、ファッションビジネスの本質を教えてくれました。 それは 「売上ではなく、ブランドの仕組みがすべてを決める」 ということです。 現在は経営コンサルタントとして企業の支援を行いながら、専門学校の講師として学生にも授業をしています。 なぜ教育をしているのか。 それは、私が経験してきたことを次の世代に伝えたいからです。 アパレル業界を、少しでも良くしたい。 その想いで、私は今もファッションビジネスに向き合い続けています。